株・FXにおけるファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の違いとは?
また、FX投資では投資している通貨を発行する国の金融政策を分析することが必須です。具体的には金融政策の動向を予測し、どのようなポジションを持つか決めます。
金融政策を分析するためには、経済指標も分析しなければなりません。経済指標とは、その国の経済状況を構成する要因を数値化した統計です。通貨を取引するFX投資では、通貨を保有する国の経済状況がとても重要です。保有している通貨にかかわらず、各国の為替に影響を与える米ドルの経済指標は必ずチェックしましょう。
さらに、中央銀行の総裁や経済政策を担っている大臣といった要人の発言も重要です。なぜなら、FXの相場は要人発言に応じた値動きを見せることがあるからです。FX投資をする際は、必ず要人の発言もチェックしましょう。
テクニカル分析とは?
・ローソク足 ・ボリンジャーバンド ・移動平均線 ・MACD(移動平均収束拡散手法) ・RSI(相対力指数) |
テクニカル分析の指標
テクニカル分析の指標には複数の種類があります。
主な指標は下記の6通りです。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析って結局何が違うの?
目的:取引の対象を見つける/取引のタイミングを見つける
ファンダメンタルズ分析の目的は「何を」買うか、テクニカル分析の目的は「いつ」買うかです。
まず、ファンダメンタルズ分析の主な目的は、指標を通して取引の対象を見つけることです。つまり「何を」買うかについて決めることを目的に行います。
一方でテクニカル分析の主な目的は、指標を通してベストな取引タイミングを見つけることです。つまり「いつ」買うかについて決めることを目的に行います。
このように「何を」買うのか、「いつ」買うのかという目的に大きな違いがあります。
方法:企業価値重視/チャート重視
このように、分析する方法も大きく異なります。
RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
ファンダメンタルズ分析のメリットとデメリットまとめ!
メリット | デメリット |
・重要な経済指標に対する準備ができる ・中長期な展望が見えてくる ・リスクを回避できる | ・情報を知るまでにタイムラグがある ・全てが正確な情報とは限らない ・どのようにレートが動くのか分かりづらい |
ファンダメンタルズ分析のメリット
また、ファンダメンタルズ分析は中長期の予測をすることに適しています。「これからしばらくは円高になりそう」など、漠然とした中長期の展望が読めることはトレードに重要です。
さらに、ファンダメンタルズ分析はリスク回避にも役立ちます。例えば、ある国の経済状況が良くないことが分かれば、その国の通貨のトレードはやめた方が良いと判断できます。特にレバレッジの大きい金融商品の場合は、ハイリスク・ハイリターンの投資になってしまうため、少しでもリスクを減らすことが重要です。また、自国と他国の通貨の信頼度を比べることによって、よりリスクの少ない通貨を保有することもできます。
このように、ファンダメンタルズ分析により、トレードの選択肢を広げられます。
ファンダメンタルズ分析のデメリット
ファンダメンタルズ分析にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
まず、発表時間が決まっている経済指標以外の、外国の要人による発言やニュースなどはタイムラグが生じます。そのため、為替レートが動いてから情報が入ってくることは少なくありません。このようなタイムラグがあるということは、スキャルピング(※)などの短期売買には不向きです。株式投資やFXの取引において、情報を手に入れるまでにタイムラグが生じることは、重大な損失に繋がる場合があります。
また、ファンダメンタルズは人間を介して得られる情報であり、確実に正確な情報が入ってくる訳ではありません。そのため、ファンダメンタルズ分析を信じ過ぎないようにすることも大切です。
さらに、ファンダメンタルズ分析は複雑で、トレードの動きが把握しづらいというデメリットもあります。例えば、要人の発言が為替レートに影響を与えることは多々ありますが、どのタイミングで為替レートが動くかは判断が難しいです。
このように、ファンダメンタルズにはデメリットもあることを把握しておかなければなりません。
ファンダメンタルズ分析の注意点
・分析に多くの時間が必要 ・分析に知識が必要 ・機関投資家(※)との間に情報格差がある |
・短期トレードには不向き ・予想値にも着目する ・過去の値動きの推移を参考にする |
テクニカル分析のメリットとデメリットまとめ!
メリット | デメリット |
・情報の信頼性が高い ・情報がリアルタイムで知れる ・視覚的に相場の動きを認知しやすい ・具体的なエントリーポイント、決済ポイントを明確にしやすい | RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 ・情報量が多い ・手法が多く、使いこなすのが難しい ・期待値を含みにしたトレードができない |
テクニカル分析のメリット
過去の相場における推移などから統計学的な分析を行うテクニカル分析は、過去のデータを参考にするため情報の信頼性が高いというメリットがあります。
また、テクニカル分析はチャートを用います。チャートはリアルタイムで更新されるため情報をリアルタイムで確認でき、加えて視覚的に相場の動きを確認しやすいというメリットもあります。
チャートをより深く活用できれば、チャートの動きから具体的なエントリーポイントや決済ポイントを見つけやすくなります。そのため、エントリーや利益確定、損切りがしやすいというメリットもあります。FXや株式投資において、売買取引のタイミングはとても重要なものになっています。
テクニカル分析のデメリット
チャートの見方は人それぞれ異なります。そのため、情報量が多すぎて迷いが生じやすいというデメリットがあります。
また、先ほどご紹介した通り、テクニカル分析にはさまざまな指標があります。そのため、どの手法を使えば良いか分からないといった迷いが生じることもあります。
さらに、過去の指標を参考にするテクニカル分析は、あくまでも過去の値動きのみを分析する手法です。そのため、ファンダメンタルズ分析のように、トレードに期待値を含めることができません。
このように、過去の推移からチャートで分析するテクニカル分析ならではのメリットとデメリットがあります。
テクニカル分析の注意点
・短期取引には不向き ・適した分析方法を選ばなければならない |
まず、株式投資における注意点を確認しましょう。
テクニカル分析は、中長期的な株式投資に向いています。なぜなら、テクニカル分析で相場の上下動で利益を上げようと、短期的な取引を繰り返すと失敗が積み重なり、損失が膨大になってしまう危険があるためです。テクニカル分析を行う際は、中長期的に見ましょう。
また、テクニカル分析はさまざまな手法があり、必ずしも正解はありません。しかし、「あの相場ではこの手法が上手くいったから」と、別の相場で同じ手法を使うと失敗する恐れがあります。手法には適材適所があることを覚えておきましょう。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析どっちを重視すべき?
ファンダメンタルズ分析の活用を解説!
テクニカル分析の活用を解説!
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の使い分け
ここまでご紹介した通り、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は特徴が全く異なるため、上手く使い分けることで投資を有利に進められます。
例えば、景気のピークやボトムではテクニカル分析を、それ以外はファンダメンタルズ分析を活用すると良いでしょう。
国の経済状況や企業の財政状況を分析するファンダメンタルズ分析と、過去の相場から統計学的な手法を用いるテクニカル分析について詳しく解説しました。
それぞれでメリットやデメリットが異なるため、目的やタイミングに合わせて上手く使い分けることが重要です。
使い分けられるように、まずはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について正しい知識を持ち、実際にチャレンジしてみましょう。
株式初心者入門
金融機関にお金を預けて貯蓄すると、金利がついてお金が増えるといった時代は過去の話です。今や超低金利時代を迎えており、預けるだけでお金を増やすことは難しくなりました。 超低金利時代は今後も続くと予測されているため、自分の将来の生活や老後に備えるためには、自分の資金を資産運用によって増やす必要があります。 今回は、初心者の方に向けて、そもそも資産運用とは何か、資産運用の種類などをご紹介します。
将来に必要なお金を用意するために、今のうちから資産運用を始めようという方も多いのではないでしょうか。 ところが、資産運用は今ある資産を使って投資するため「貯金がないと始められない」と思っている方も少なくありません。 実は、資産運用のなかには最低数百円から始められるものもあります。 そこで今回は、初心者の方におすすめの少額投資について詳しくご紹介します。
老後の生活や各ライフイベントに必要な資金を用意するために、資産運用を始める方が増えています。 しかし、資産運用にはさまざまな種類があるため、「どのような方法を選べばよいの?」「どんなメリットがあるの?」など疑問を抱える方も少なくありません。 そこで今回は、資産運用の基本をはじめ、資産運用の必要性、失敗しないコツなどについて詳しくご紹介します。
RSIとは?見方・使い方、MACDとの組み合わせもわかりやすく解説
分析方法
RSIって、一体どんなテクニカル指標なの?
RSIとは、一定期間での値動きの強さ or 弱さを数値化し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するテクニカル指標のこと。ストキャスティクスなどと同じく、オシレーター系のテクニカル指標です。
RSIの見方や使い方、初心者でも簡単にできる分析方法も解説します!
RSI 3つの見方・使い方
RSIの基本的な使い方
一般的にRSIでは、70〜80%より上に抜けると買われ過ぎ(売りサイン)、20〜30%を割り込むと売られ過ぎ(買いサイン)のシグナルと判断されています。
長期・短期2本のRSIを表示すると、長期のRSIでトレンドを判断、短期のRSIで売買タイミングを判断という便利な使い方も可能!
ダイバージェンス(逆行現象)
RSIでもMACDやストキャスティクスと同じく、ダイバージェンス(逆行現象)RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 を売買シグナルとすることもできます。
反対に安値更新したにもかかわらず、RSIが下値更新しない場合は、トレンド転換を暗示する重要なサインとなります。
リバーサルシグナル
ダイバージェンスがトレンド転換のサインなのに対し、リバーサルシグナルはトレンド継続を示します。
例えば、上昇トレンド中に一時的に下がって押し目を形成したにもかかわらず、価格自体はトレンド中での安値を更新しないままRSIだけが安値を更新した場合、上昇トレンドが継続する可能性があります。
RSIのデメリット・注意点
トレンド相場に弱い
RSIは値動きが横ばいのときには有効的なのですが、大きなトレンド発生に弱いというデメリットがあります。
急激な為替変動があった場合は、RSIが100%や0%という極端な数値になり、買われ過ぎ or 売られ過ぎの水準でそのまま動かなくなることもあります。
また、RSIは通貨ペアによっても動きが若干異なるので要注意!
通貨ペアの傾向を把握したり、他のテクニカル指標を組み合わせて総合的に判断することも大切です。
正直、RSIだけで勝てる?
RSIに限らず、ネット上でテクニカル分析について調べていると「〇〇だけで勝てる」なんて情報も出てきたりしますが、そんなうまい話はないと思ったほうがいいでしょう。
RSIとMACDを組み合わせてみよう
RSIと組み合わせるなら、MACDがおすすめ!MACDは移動平均線の新しい価格を重視したバージョンで、トレンド相場に強いテクニカル指標です。
MACDはレンジ相場には弱いテクニカル指標のため、レンジ相場に強いRSIを組み合わせることで相互の弱点を補うことができます。
このRSIとMACD、巷では最強の組み合わせとも言われているんですよ。
RSIなどのシグナルが一気にわかるチャート
RSIやそれ以外のテクニカル指標も、一気に分析できちゃうチャートとかってないのかな…?
そんなドラえもん顔負け便利チャートがあるわけない…と思いきや、これがあるのです!
例えば、ヒロセ通商(LION FX)では自動でテクニカル分析してくれるチャートが利用できるため、最初のうちはこちらを併用してみるのがおすすめですよ。
【↑クリックで拡大できます】
LION RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 FXの取引ツールには、過去のデータから為替予想をしてくれる「さきよみLIONチャート」やトレンドが一目で分かる「シグナルパネル」という機能が搭載されています。
テクニカル指標(移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表など)の分析結果を一覧表示してくれるため、売買のタイミングが簡単に分かってとても便利ですよ。
出典: ヒロセ通商(LION FX)の特徴・評判
RSIやMACDだけでなく、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表・ストキャスティクスの売買シグナルも一覧表示してくれるため、多角的なテクニカル分析が可能!
バイナリーオプション・テクニカル分析の基礎講座【指標の種類や組み合わせも解説】
海外バイナリーオプション業者のおすすめ口座比較ランキング11選【どこが人気?】 海外のバイナリーオプション業者ってどこがオススメなんですか? このような質問を多くいただくことが増えてきました。 そこで今回.
バイナリーオプションのテクニカル分析の基本を学ぶ
まず最初に、バイナリーオプションにおけるテクニカル分析とはどのようなものかを理解しておきましょう。
テクニカル分析が必要な理由
バイナリーオプションでテクニカル分析が必要なのは、 RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 勝率アップに直結するから です。
しかし、多くの場合はペイアウト率が2倍未満に設定されているため、 50%の勝率だと資金は減っていく一方 です。勝率も安定せず、負け続きになってしまうこともあるでしょう。
テクニカル分析のメリット&デメリット
テクニカル分析を習得して分析力を磨いていくと、 より正確に値動きを読めるようになり、高い勝率を維持することが可能 です。視覚的に値動きを理解できるため、投資や為替などに関する知識がない人でも問題なく実践できます。
しかし、過去の値動きに基づいた分析手法なので、 必ずしも分析結果どおりの値動きをするとは限りません。 過去に事例のないことが突発的に起こった場合には、チャートの急変に巻き込まれてしまう可能性もあります。
テクニカル分析に必要なツール&アプリ
バイナリーオプションのテクニカル分析ツールとして、最もポピュラーなのが 「MetaTrader4(通称MT4)」 です。
MT4は一般的なチャートを複数表示することが可能で、相場予測に用いられる指標も一通り利用できます。カスタマイズ性も高く、 初心者からプロまで世界中の多くのトレーダーが愛用しているツール です。
バイナリーオプションの無料ツールおすすめ6選【有料ツールとの違いも紹介】 バイナリーオプションでは、ツールを使って分析するのが重要なポイントの一つです。 有料ツールもあるけれど、無料のものもたくさんあるか.
バイナリーオプションで使えるテクニカル分析の種類
テクニカル分析をより具体的に理解するには、手法を一通り見てみるのが近道です。
ローソク足
ローソク足はチャートの直接的な分析によく用いられています。
ローソク足は 「実体」と呼ばれる太い線とその上下に伸びる「ひげ」で構成 されているのが特徴です。一つのローソク足が一定期間における値動きの結果を示していて、チャートの時間足に応じてどのくらいの期間の結果を集約したものになるかが異なります。
実体の下端・上端:始値・終値
実体から上に伸びる上ひげの先端:高値
実体から下に伸びる下ひげの先端:安値
また、 値上がりをしたときには「陽線」、値下がりをしたときには「陰線」 と呼び、色分けをして表示するのが一般的です。
水平線は一般的にチャートの水平方向に引く直線を指します。チャートの縦軸は価格を示しており、 同じ価格になっているところがどこかを視覚的に見やすくする ことが可能です。
レンジ相場では 価格が水平線付近に到達すると反発が起こりやすい のが特徴で、レジスタンスライン付近まで値上がりを起こすと値下がりしやすく、サポートライン付近まで値下がりしたときには値上がりを起こすのが一般的です。
トレンドライン
一方、トレンドラインは上昇トレンドあるいは下降トレンドが発生している相場のときに用いられます。トレンドラインを引くと、およそ ラインに沿った形で値動きを起こしていることが視覚的に判断できる ようになるのがメリットです。
上昇トレンドの場合:
ローソク足の安値付近を結ぶのを基本として、上昇トレンドが始まった辺りを起点にラインを引く
下降トレンドの場合:
ローソク足の高値付近を結ぶのを基本として、下降トレンドが始まった辺りを起点にラインを引く
バイナリーオプションのライントレードとは?【水平線・トレンドライン・フィボナッチラインの引き方も解説】 バイナリーオプションのテクニックについて調べていると「ライントレード」というキーワードによく遭遇します。 テクニカル分析をする上で.
トレンド系指標
移動平均線
(引用元:楽天FX)
移動平均線は一定期間の終値の平均値を計算してグラフ化したものです。過去にさかのぼって平均化した値を視覚化し、 過去から現在にかけてどのような変化をしてきたか を直感的に理解できるようにします。
相場の方向性を判断するのに役に立つ指標で、以下のように 短期移動平均線と長期移動平均線のクロスを見る 手法がよく知られています。
ゴールデンクロス:
短期線が長期線を上向きに抜ける状態。上昇トレンドが発生するサインです。
デッドクロス:
短期線が長期線を上向きに抜ける状態。上昇トレンドが発生するサインです。
一目均衡表
(引用元:アイネット証券)
一目均衡表は昭和初期に生み出されたテクニカル指標で、 トレンドの方向性を見定めたり相場の強さを判断したりする RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 のに用いられています。
転換線
基準線
先行スパン1・2
遅行スパン
用法としては、先行スパン1と先行スパン2の間に挟まれた「雲」と呼ばれる領域に着目するのが典型例です。 ローソク足が雲を抜けるのをサインとして、価格の上昇や下降を予測 してエントリーすることができます。
ボリンジャーバンド
(引用元:FXブロードネット)
ボリンジャーバンドは ボラティリティ(価格変動の度合い)がわかる指標 になっていて、相場の変動が大きいときにはバンドが広がります。バンドが広がっていくと大きなトレンドが発生するサインだと考えるなど、様々な活用方法がある指標です。
中でも覚えておきたいのが、上図のように ボリンジャーバンドに連続でローソク足がタッチする「バンドウォーク」 です。このバンドウォークが発生している時は相場の勢いが一方向に強いと判断でき、その後もローソク足がトレンド方向に進む傾向があります。
パラボリック
(引用元:FXブロードネット)
パラボリックは放物線を意味する指標で、ストップアンドリバース(Stop and Reverse:SAR)と呼ばれる指標を表示して トレンドの転換点を見つける のに用いられています。
そして、 ローソク足がSARに触れたときはトレンドの転換点が到来 することを示唆します。
標準偏差ボラティリティ
(引用元:楽天証券 トウシル)
標準偏差は統計的なばらつきを示している数値で、トレンドの傾向をつかむのに有効です。 標準偏差ボラティリティが大きいときほど相場の動きも大きくなる ため、トレンドが発生しているときには強弱が一目でわかります。
(引用元:アイネット証券)
DMIはDirectional Movement Indexの略称で、日本語では「方向性指数」と呼ばれています。後述のオシレーター系指標に含まれる場合もありますが、トレンド系指標としても活用できます。
高値と安値の動向から 相場の上昇力と下降力の強さを「+DI」「-DI」という2つの指標で評価 するのがDMIの特徴です。以下の関係式により、トレンド相場を見抜くのに用いられます。
簡単すぎて思わず感嘆しちゃう(?)RSIで
新日鉄住金(5401)や日経平均を予測するぜ!の巻 モメンタムの弱点を補強した、最も使い勝手がいいオシレーター系指標
◎第1特集
キホンからオススメ投信まで大事なコトだけ!つみたて投資入門
●キホン編
つみたてNISAやiDeCoを徹底解説
・つみたて投資は必要?
・どうなれば儲かる?
・どんな人に向いてる?
・何を買ってつみたてるの?
・オトクな制度って?
●実践編
投信を買うならこの1本!を紹介
急落や損した時対処法を伝授!
・どの投信を買えばいい?
・口座はどこで開けばいい?
・いま始めても大丈夫なの!?
・損が出てる! やめるべき?
・つみたての金額はいくらにする?
・家計が厳しいけどやめていい?
●もう始めてる5人に聞いた
つみたてデビューとリアル収支
RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 ◎第2特集
波乱や利上げで人気急騰!
割安株で値上がりと利回りゲット! RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
●PART1: 高利回り
・高配当で株主優待も充実!利回りランキング
●PART2: 10倍狙い
・不人気&売られすぎ前途有望な話題株
●PART3: 底値が堅い
・安全・安心・割安な守りが堅い三安株
◎第3特集
トクするカードの序列が激変!
クレジットカード大全
・最初の1枚
・とにかく高還元
・一定利用で無料
・買物が絶対トク
・特典が魅力的
・投信積立で還元
◎人気連載もお楽しみに!
●10倍株を探せ! IPO株研究所
●自腹でガチンコ投資!AKB48ガチ株バトル
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活!
●株入門マンガ恋する株式相場!
●どこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」
第8回 RSI(Relative Strength Index)
株価が10日間も上昇し続ければ、多くの投資家は心理的に「かなり買われたのではないか・・・そろそろ下がるのではないか」(買われ過ぎ)、逆に10日間売られていたのであれば「かなり売られた・・・そろそろ上昇するのではないか」(売られ過ぎ)などと考えたくなるものです。
しかし「買われ過ぎだ」「売られ過ぎた」と言っても、どこまでが買われ過ぎでどこまでが売られ過ぎなのか明確な基準があるわけではありません。
つまり、それぞれが場当たり的な判断になっているのです。
ですので、何とか一定の基準を設けて「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を客観的に把握しないとなりません。
そこで登場するのが、RSIです。買われ過ぎ、売られ過ぎを数値で把握しようとするものです。
最初に14日間RSIを求める式(公式1)
- A:14日間の値上がり幅の平均
B:14日間の値下がり幅の平均
2日目以降の14日間RSIを求める式(公式2)
- A’:14日間の値上がり幅の平均
B’:14日間の値下がり幅の平均
12.143×13=157.859に16日目の値上がり幅を足します。
ここでは16日に下落していますので0を足します。
よって、157.859を14で割ることになります。
157.RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 859÷14=11.276
5×13=65に20(16日目の値下がり幅)を足します。
65+20=85 85を14で割ると
85÷14=6.071
日経平均株価 14日RSI
TOPIX 14日RSI
RSIの見方
売買の目安としてはRSIの数値が70%以上になると買われ過ぎゾーン、逆に30%以下になると売られ過ぎゾーンに入るとされています。
そして、それぞれのゾーンに入った後に反転した動きになったところで買われ過ぎゾーンの時は“売り”を、売られ過ぎゾーンの時は“買い”を考えるとされています。
つまり、RSIの冒頭で述べました「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を感覚的なものではなく数値で把握するというものです。上図のグラフを見て確認してみてください。
RSIはその計算日数を変えるとその振幅の回数が多くなります。ちなみに、5日のRSIを見てみましょう。
14日RSIよりも5日RSIの方が70%ライン、30%ラインを越える回数が多いのが見てとれます。確かに14日RSIだとそれぞれのラインを越える回数は少なくなります。銘柄によっては1年間ほとんどシグナルが出ないケースもあります。
逆に5日だと頻繁にシグナルが出ます。もちろん、いいタイミングでシグナルが出ることもあるが“ダマシ”(はずれること)もまた多いのも事実です。
筆者の経験をここで述べさせていただくとすれば、14日のRSIを使用するよりは5日から10日までのRSIを使った方が上手くトレードできた回数が多かったようです。
日経平均株価 5日RSI
TOPIX 5日RSI
これは一つの売り買いのシグナルを出す方法です。
RSIが70%ないしは30%のラインを超えている時、例えば70%以上の時に株価は上昇しているのにも拘らず、RSIの数値が株価の方向(上昇)と逆に下がっているケース。 RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
RSIが30%以下にある時で株価は下がっているのにも拘らず、RSIが上昇していているケース。
このようなケースを“逆行(ぎゃっこう)”と言って有効な売買シグナルとされています。
この場合、RSIの指し示す方向に動くとされています。
RSIの短所
RSIは一定の期間変動幅の中でどれ位株価が上昇しているのか、下落しているのかをはかるものです。
よって、ある一定の値幅の中で株価が上位にある(買われ過ぎ)、下位にある(売られ過ぎ)という時には有効なシグナルが出やすいのですが、相場が今までとは違う大きなトレンドで上昇し続けたり、下落し続けたりする場合にはその大きなトレンドを掴み損ねる可能性があるのです。
つまり、トレンドの上昇ないし下降の早い段階で売りシグナル、買いシグナルが出てしまいその後の大きな値幅を取り損なうということがあるのです。
こういう時のために他のテクニカル分析を補助的に使うのも一つの方法です。
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