フリーランスとは一見無縁に思える「サラリーマン投資家」。その著者が書き続けているブログが「モラトリアムサラリーマンの長期投資株ブログ」。
【必読9選】これだけで株式投資の基礎知識が身につく!株の勉強におすすめの本
これから投資を志す初心者に、はじめに読むべき本として強くおすすめしたい1冊。「Grow Rich Slowlyーゆっくり確実に金持ちになろう」の副題の通り、一攫千金やギャンブル的な夢想の投資を退け、現実的な個人の人生のなかでいかに資産を築いていくべきかを指南している。「資産形成にとって最大のポートフォリオは仕事」「生活防衛資金(2年分の生活費)を持たない者は投資をはじめるべからず」と言った、耳が痛くもある助言の数々は、投資をはじめる際に肝に銘じるべき金言ばかりである。心身ともに豊かな人生を歩むためのバイブルとも言える一冊である。
知ってそうで知らなかったほんとうの株のしくみ
投資の本質を「『価値』と『価格』の差を見抜くゲーム」と看破し、本来の企業価値の見抜き方を丁寧に解説している。同時に投資に失敗する人の共通点と行動パターンを、行動ファイナンスの観点でやさしく説明している。ときにユーモアを交えながら、初心者を投資の世界にいざなってくれる現代の個人投資家にとって必携の1冊。初心者へ向けたわかりやすい内容でありながら、株にとどまらず投資の本質を描くことに成功している。折に触れて読み返すべき座右の書にふさわしい。
山口揚平さんの「知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ」を読んだ。株の勝率を上げるためには、「安く買って高く売る。」が基本で、安く買うためには「価値」を知る必要があるとのこと。まったくその通りだと思う。
株初心者必読おすすめ投資本6選— 特許情報で株の勝率は上がるか? (@tokkyo_kabu) October 3, 2019
フランクリン自伝
自戒と習慣、規律をたのみに資産の最大ポートフォリオである仕事への取り組み方、人との付き合い方についてベンジャミン・フランクリン自らが半生を振り返って著した自伝。「徳を積むためのルール」としてフランクリンが定めた「フランクリン13徳目」はあまりに有名であり、投資家に必要な自律の素養を養ってくれる戒律とも言ってよいだろう。米国資本主義の父であり、日本でいうところの渋沢栄一や稲盛和夫に似通った思考が感じ取れる。投資のみならず、人生の訓話としてありあまる有益さをもたらしてくれる一冊。
これはフランクリン自伝の付録「富に至る道」中に存在する文章。
僕の座右の銘にしていて、なるべく勤勉を心がけている。
書中の十三徳もとてもためになるからみんな読もう。
フランクリン自伝はいいぞ。
— いよかん (@iyokan_lib497h) August 4, 2018
投資で一番大切な20の教え
「投資は簡単ではない」ということを繰り返し説く本書は、投資のリスクをあらためて再確認させてくれる良著。投資家は決してリスクを軽んじるべきではなく、また、「過去の成功はリスクがなかったわけではなく、リスクが現実のものとならなかったにすぎない」のであって「リスクをコントロールする術(低く抑えるような分析と備え)を持っていたかどうかが重要」と説く。人はだれしも過去の成功を語りたくなるものだが、それらの過去に潜んでいたリスクをどの程度認知し、将来に活かすことができるか、その1点が長期的な投資家としての成功を左右するということを示してくれる。ウォーレン・バフェットも推挙する投資家必読の書。
投資と思って実はギャンブルをしているかもしれない。
投資界のレジェンドであるハワード・マークスは、著書「投資で一番大切な20の教え」の中で、「デイトレードやFXは投資ではない」と切り捨てている。
ちなみに、バフェットがこの本をバークシャー・ハサウェイの総会で配布したのは有名な話。
— とんぬら (@tnura0705) November 19, 2019
スノーボール
ウォーレン・バフェットが認める公式にして唯一の自伝。「スノーボール=雪だるま式に増える資産」というタイトルの通り、若き日のウォーレンがいかに資産を築き上げていくか、という点を見事に描き出している。本書を読む投資家は、「あくなき倹約」「利を見て敏なり」といった基本に忠実なウォーレンの姿にやや拍子抜けするかもしれない。世界で最も有名な投資家は、非凡な才能でその名を手にしたのではなく、日々のたゆまぬ堅牢な習慣に支えられていることを知ることができ、その1点において本書は非常に有益である。
非凡な才能に憧れ、成功者を特別な存在として崇めることは、決してあなたの投資成果を上げることにつながらない。成功者の現実的な習慣に目を向け、盗み取る姿勢で読み進めて欲しい。オマハの賢人と讃えられる「偉人」としての顔ではなく、ドケチで功名心の強い「生身の人間」としてのウォーレン・バフェットの姿がそこにはある。
賢明なる投資家
ウォーレンバフェットが師と仰ぐベンジャミン・グレアムの歴史的名著。若き日のウォーレンを投資の世界へ傾倒させ、グレアムの元で職を求めるに至るきっかけとなった、グレアムの哲学が余すところなく記されている。その本質は過去の米国市場のデータを網羅的に分析し、割安株を見出すことで投資成果を上げる手法を論じており、いわゆるバリュー投資を確立した一冊である。投資の初心者にはやや難解な内容も含んでいるが、投資家キャリアを積み重ねるたびに絶えず読み返し、その奥深さを感じて欲しい。グレアムの「証券分析」と並び、世界中の投資家に愛される投資の古典である。
ウォール街のランダム・ウォーカー
インデックスファンドへの長期投資を薦める本書は、実データを交えて理論的にインデックス投資のメリットを解説した一冊。日々の株価変動はランダムであり、時として暴騰や暴落があるもの。過去数十年のマーケットデータを紐解き、市場からリターンを得るためには、「暴騰を逃さないこと」と喝破しています。ランダムウォークする市場の上下に一喜一憂せず、中長期で株式投資の平均リターン(6〜8%)を得るためのインデックス投資を理解するための必読の書。
インデックス投資本を何冊か読んでから、マルキールのウォール街のランダム・ウォーカーを読むと既視感のある記述があることに気づくだろう。
日本に流通しているインデックス投資本の種本は、ウォール街のランダム・ウォーカーだ。インデックス投資本を何冊も読むのは趣味でもない限り時間の無駄だ。— わかま屋 (@wakaya21) November 17, 2019
敗者のゲーム
こちらも同じくインデックスファンドへの長期投資を理解するための一冊。現在の株式市場が「敗者のゲーム」と呼ばれるゆえんをデータを交えて解説してくれる。「敗者のゲーム」とはすなわち、ミスをしないことを競うゲームということ。
世界中の株式市場の90%以上を機関投資家(投資のプロフェッショナル)が占める中、個人投資家はテニスでいうところのアマチュアのゲーム(華麗なスマッシュやサービスエースを必要とせず、ネットにボールを引っ掛けるようなミスを無くすことで相手のミスを呼び込み勝利するゲーム)に徹するべきと語る。つまり、市場平均を上回る成果を狙ってミスするのではなく、インデックスファンドへの長期投資と複利の効果で市場平均を得ることが個人投資家のあるべき投資スタンスと唱えている。
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
最後にご紹介するのは、『株式投資の未来〜永続する会社が本当の利益をもたらす』だ。米国株投資をするなら必読の書。 これを読まずに米国投資をしてはいけないほどの本 である。
本書は米国のジェレミー・シーゲル教授による著作で、過去の膨大なマーケットデータを分析した結果として導き出された「利益をもたらす投資方法、投資スタイル」がわかりやすく解説されている。フィリップモリスに代表される本書で紹介される銘柄は、通称シーゲル銘柄とも呼ばれ、米国株投資家の大きな指針となる一冊だ。
投資家リターンの基本原則は株式が配当を生むとき、効果が増幅する。
企業の実際の利益が期待を上回るとき、株価は過小評価されている。
株価が過小評価されると配当再投資を通じて、購入する株数が増える。
保有株数が増えるとリターンはいよいよ膨らむ。シーゲル『株式投資の未来』
— traders’名言bot (@TradersBot) February 9, 2020
とにかく、米国株や米国ETFに投資するならば必ず読んでおきたい 定番中の定番、名著中の名著 だということを念押ししておきたい。
いずれにしても、あなたにとって投資とは一生付き合うものであり、資産形成を通じてあなたの人生は豊かになっていく。ぜひここで紹介してきた投資と本気で向き合うあなたのための一生ものの書籍を手にし、充実した投資家ライフを歩んでいただきたい。
フリーランスの私的年金づくり始めませんか?投資初心者が読んでおくべき本&ブログ10選
出典:山崎 元 (著)/朝日新聞出版(2013/9/13)
株式投資と聞くと、ある種の“賭け事”のようなイメージを持たれる方いるかもしれません。そういった、先入観を一つずつ丁寧に解きほぐしてくれるのが本書の魅力。
数ある株式投資運用術の書籍の中でも、比較的読みやすい内容です。なぜなら、株式の複雑な解説だけに走ること無く、「安定した長期運用」をするための方法のみにフォーカスを当てて書かれているから。例えば、現在保有している資産を、どのような銘柄に投資すべきかといったノウハウが中心です。
資産形成という意味合いでの長期投資と、収益を得るためのリスク運用マネーの区別の仕方など、初心者にとっての壁になるポイントの解説も紹介されています。
2.『不動産投資1年目の教科書―これから始める人が必ず知りたい80の疑問と答え』
出典:玉川 陽介 (著)/東洋経済新報社(2013/11/15)
不動産投資というと、物件を複数所有するということからハードルの高さを感じるかもしれません。しかし、保有の仕方も様々。賃貸物件の「区分買い」から大型物件の「一棟買い」まで、資産や投資の方針で自由度が比較的高いものなのです。
Q&A方式で展開されているので、いままさに不動産投資を始めようと考えている人にとっての疑問を一つずつ解決していき、知識を深めるといった読み方ができます。
3.『投資賢者の心理学 ―行動経済学が明かす「あなたが勝てないワケ」 』
出典:大江 英樹 (著)/ 日本経済新聞出版社 (2015/7/16)
次は、別の切り口からの投資本。行動経済学という視点から、投資家の心理面に着目した本です。資産運用を行なうにあたって、多くの人が陥りがちな勘違いや、老後に向けての資産づくりの落とし穴など、投資をはじめる前に読んでも大変興味深い内容です。
4.『インベスターZ』
出典:三田 紀房 (著)/講談社(2013/9/20)
投資のマンガであるにも関わらず、主人公は中学生。歴史ある名門中学校には、密かに運営されている「投資部」という部活があり、学年で最も優秀な学生が在籍しています。その投資部の生徒達が運用する資金で学校が成り立っているという、一見衝撃的なストーリー。
しかし、随所に「お金とはなにか?」「なぜ、投資をするのか?」という根本的な問いが繰り広げられます。投資家へのリサーチも徹底して行っているらしく、情報として十二分に活用できるでしょう。
投資ノウハウやトレンドの情報収集に最適なブログ6選
5.投資の教科書
投資の手法別のカテゴリも明確に分けられており、中長期投資から短期のデイトレードまで幅広く取り扱われています。資産形成という意味合いでの投資であれば、まずは中長期投資のカテゴリから読んでみるのが良いかもしれません。
6.マネー報道 MoneyReport
「マネー報道」は金融全般に関するテーマを扱ったニュース系ブログです。そのため、広い目でお金の流れを掴むという視点で、投資の勉強になります。
また、マネー特集記事というカテゴリは必読。例えば、貯蓄やビジネスとお金の関係、といった日常的に関わりのある身近な情報コラムもあれば、「フリーランスのマネー講座」といったカテゴリもあります。
7.澤上篤人の’長期投資家’日記
長期投資を専門に行っている投資家である、澤上篤人氏のブログが「澤上篤人の’長期投資家’日記」。初心者向けの長期投資ノウハウから、海外向け投資に関するトレンド情報まで網羅的に書かれています。
投資を初めて行う人向けの記事では、NISA制度以降の投資ブームから展開していきます。しかし、そのブームに乗って闇雲に投資を行なうことの危うさや、心がけなどブログならではの個人の視点が強く現れています。
投資というと、デイトレードやFXなど短期で大きな利益を狙う投資が注目されがちですが、澤上氏はあくまでも「長期投資」へこだわる専門投資家の姿勢。個々人がどのようなイメージを持って投資を行っていくのか、未来を見据えた先にどのような資産運用が最適なのか。そういったことを考えさせられるブログでもあります。
8.モラトリアムサラリーマンの長期投資株ブログ
フリーランスとは一見無縁に思える「サラリーマン投資家」。その著者が書き続けているブログが「モラトリアムサラリーマンの長期投資株ブログ」。
こちらのブログは、長期投資の分析や最新のトレンド情報がコンテンツの中心となっています。初心者の方にとって、現役投資家の分析をほぼリアルタイムで読むことができるのがこういった分析系ブログの特徴。
投資を始めてからでないとイメージがしづらい投資の運用計画ですが、個人投資家で利益を出した方を参考に「お手本」として、ぜひ読んでいただきたいブログです。
9.ゆうゆー投資法
「ゆうゆー投資法」は名前の通り、著者が実践している投資手法を紹介しているノウハウが中心のブログです。初めての投資に関するノウハウに始まり、運用資金の貯め方など初心者であれば必読です。
このブログの著者も、長期投資を専門に行っており、長期的な資産づくりとして投資を行いたいフリーランスにとって参考になる点が多いでしょう。
10.長期投資で自分年金づくり
タイトルの通り、長期投資を行っているブログが「長期投資で自分年金」。このブログの特徴は「海外ETFの長期投資」という切り口で、自分用の年金を作るというテーマで記事が書かれていることにあります。
国内の長期投資系ブログを中心に紹介してきましたが、海外のETFを取り扱っているブログは珍しいのではないでしょうか。そもそも海外ETFとは、海外で上場している投資信託のこと。市場に連動している分散型の投資なので、海外への投資でありながらリスクは低め。
コメント